オムロンは、京都市下京区の本社隣接地に設置しているグループ従業員用の企業内保育所を他社に開放する取り込みを始めた。
ニッセンホールディングスや島津製作所など数社に利用を呼び掛けている。企業の垣根を越えて未就学児を幅広く受け入れ、
ワークライフバランス(仕事と家庭の両立)を後押しする。
女性の活躍推進について日常的に情報交換している企業から要望を受け、社会貢献の一環で始めた。
グループ従業員の利用を優先した上で、定員に余裕がある場合に契約先企業からも利用者を受け入れることにした。
10月から利用を始めたニッセンの社員(37)は、0歳の長女を預けたことで出産からの復職につながった。
地元の保育所は年度途中からの入所が難しかったといい「早く職場に戻れるか不安だったのでとても助かる。会社が契約しているため、安心して預けることができる」と喜ぶ。
オムロンは、京都府精華町のけいはんなプラザに設けている保育所でも、自社以外の企業からの受け入れを検討している。
オムロンは「子育て世代の女性が働きやすい環境を提供し、
京都全体で女性の活躍が加速するように社会貢献したい」としている。
(11月26日 京都新聞より)