米労働省が6日、2月の「雇用統計」を発表した。
景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は、
季節調整済みで前月比29万5000人増と
市場の事前予想(24万人増)を大きく上回り、
雇用の堅調な回復傾向が改めて示された。
失業率は5.5%と前月から0.2ポイント改善し、
金融危機前の2008年5月(5.4%)以来、
6年9カ月ぶりの低水準となり、堅調な雇用を裏付けた。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、雇用の持続的回復と
インフレ率が目標の2%に向かうことを確認して事実上の
ゼロ金利政策の解除に向け検討を進めており、今後も推移を注視する。
発表によると、民間部門の就業者数は28万8000人増と
前月(23万7000人増=改定)から伸びが拡大した。
このうち物品生産部門は2万9000人増と伸びが鈍化。
建設業は2万9000人増、製造業は8000人増、
サービス部門は25万9000人増と大きく伸びた。政府部門は7000人増だった。
雇用情勢の「質」を測る平均時給は24.78ドル(前月比0.03ドル増加)、
週平均労働時間は34.6時間と横ばい、働く意欲のある人の多さを示す労働参加率は、
62.8%(0.1ポイント低下し)となった。