〈「令和3年5月の有効求人倍率」〉1.09倍、前月比と同水準

 

　厚生労働省が6月29日発表した

令和3年5月の「有効求人倍率

（季節調整値）」は1.09倍で、

前月と比べて同じ水準となり

ました。

有効求人倍率は、全国のハロー

ワークで仕事を探す人１人に

対して何件の求人があるかを

示す。

 

「新規求人倍率（季節調整値）」

は、2.09倍で、前月に比べて

0.27ポイント上回りました。

「正社員の有効求人倍率」は、

0.90倍となり、前月を0.02

ポイント上回りました。

 

5月の「有効求人（季節調整値）

」は、前月に比べて0.3%減と

なり、「有効求職者（同）」は

前月に比べて0.4% 減となりました。

 

【有効求人倍率】

有効求人倍率〈全数〉（季節調整値）			有効求人倍率〈正社員〉（季節調整値）			有効求人倍率〈パート〉（季節調整値）
2020年 5月	2021年 4月	2021年 5月	2020年 5月	2021年 4月	2021年 5月	2020年 5月	2021年 4月	2021年 5月
1.18倍	1.09倍	1.09倍	0.91倍	0.88倍	0.90倍	1.03倍	0.90倍	0.87倍

 

 

これらを「業種別」にみると、

「製造業(30.3％増)」､

「生活関連サービス業､

娯楽業 (21.7％増)」､

「サービス業(他に分類

されないもの)15.8%」

などで増加となり、

「卸売業、小売業(5.3％減)」で

減少となりました。

 

【主要産業における対前年同月比の推移】（新規学卒者を除く）

	2020年		2021年
	5月	6月	4月	5月
建設業	ー11.3％	2.6%	17.9%	7.8%
製造業	ー42.8％	ー34.2％	32.8%	30.3%
情報通信業	ー33.6％	ー19.7％	14.7%	5.4%
運輸業、郵便業	ー37.0％	ー26.8％	8.3%	4.8%
卸売業、小売業	ー34.8％	ー26.9％	8.5%	ー5.3%
学術研究、専門・ 技術サービス業	ー35.4％	ー15.7％	24.2%	15.1%
宿泊業、飲食サービス業	ー55.9％	ー29.4％	2.9%	10.2%
生活関連サービス業、 娯楽業	ー44.2％	ー34.8％	25.2%	21.7%
教育、学習支援業	ー36.6％	ー14.7％	43.6%	15.5%
医療、福祉	ー17.9％	ー9.0％	12.9%	3.3%
サービス業（他に 分類されないもの）	ー37.7％	ー22.6％	19.0%	15.8%

 

 

　求人票を受理したハローワーク

ごとの「受理地別」にみると、

最高は福井県の1.77倍、

最低は沖縄県の0.75倍となり、

実際に仕事をする「就業地別」

でみると、最高が福井県の1.81倍、最低が沖縄県の0.83倍となった。

 

【都道府県・地域別有効求人倍率（就業地別・季節調整値）】（新規学卒者を除きパートタイムを含む）

	2020年		2021年
	5月	6月	4月	5月
北海道	1.04倍	1.03倍	1.09倍	1.04倍
宮城県	1.29倍	1.25倍	1.28倍	1.30倍
福井県	1.76倍	1.64倍	1.84倍	1.81倍
東京都	1.09倍	1.01倍	0.86倍	0.85倍
神奈川県	1.11倍	1.03倍	0.90倍	0.91倍
愛知県	1.26倍	1.14倍	1.04倍	1.08倍
大阪府	1.07倍	1.05倍	0.91倍	0.90倍
広島県	1.35倍	1.29倍	1.22倍	1.23倍
高知県	1.01倍	1.01倍	1.12倍	1.13倍
福岡県	1.05倍	1.01倍	0.95倍	0.97倍
沖縄県	0.87倍	0.81倍	0.78倍	0.83倍

 

 

　また、総務省が同日発表した

2021年5月の「完全失業率」は

3.0％で、前月に比べ0.2ポイント

上昇しました。

「完全失業者」は211万人、

前年同月に比べ13万人の増加、

16ヶ月連続の増加でした。

 

【完全失業率】

	年平均			月次（季節調整値）／ 2021年
	2018年	2019年	2020年	3月	4月	5月
完全失業率	2.4%	2.4%	2.8%	2.6%	2.8%	3.0%

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