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2015.04.06

〈消費回復〉賃上げカギ

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昨年4月に消費税が8%について

引き上げられてから1年になったが、

個人消費は依然、低迷している。
今年は大企業を中心に、

昨年を上回る水準で賃上げが実現する見通しで、

消費が上向くかが注目される。

97年4月に税率が3%から5%になった

前回の引き上げ時は、国内総生産(GDP)の

実質成長率が7~9月にいったん前期比プラスに転じた。

しかし今回は、2四半期連続のマイナス成長になり、

10~12月期にやっとプラスになった。

 回復が遅れたのは、増税や円安による物価の

上昇ペースに賃金の伸びが追いつかず、

家計の負担が増したことが大きい。

物価変動の影響を含んだ実質賃金は、

97年は前年比で横ばいだったが

14年はマイナス2.5%となった。

景気回復の確かさを裏付けるのは、賃金の伸びだ。

好調な企業業績を背景に、多くの企業で今年も賃金上げの

継続が見込まれる。雇用も高水準で、

2月の有効求人倍率は1.15倍となり、90年代前半の

バブル崩壊以来の高水準だった。

 ボーナスが支給される夏以降、個人消費は回復すると予想されるが、
回復を力強いものにするには、賃上げの中小企業への広がりが欠かせない。

政府は近く、経済団体、労働団体との政労使会議を開き、

中小企業が賃上げしやすい環境作りを促す方針だ。

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