自動車や電機など主な産業別労働組合でつくる
全日本金属産業労働組合協議会(金属労協)は3日、
今年の春闘で加盟労組のベースアップ(ベア)の妥結額が、
前年4月時点より548円多い平均1912円になったと発表した。
2000年以降で最高という。
従業員の基本給を一律に引き上げるベアを要求した
2105労組のうち、現時点で約4割にあたる830労組が、
経営側からベア回答を得た。このうち中小企業は約8割を占める。
回答待ちの企業も多く、大企業が中心だった賃上げの動きが、
中小企業にも広がっていることが示された。
会社の組合員数別では、「299人以下」の企業で、
前年4月時点より373円増の1750円。
「300人~999人」の企業では、
685円増の1938円と大幅に上がった。
金属労協の下部組織である自動車総連も3日、
回答状況を発表し、「299人以下」の自動車関連企業では、
ベアの平均額が1年前の同時期より422円増の1594円になった。
金属労協の相原議長(自動車総連会長)は
記者会見で「高い賃上げの波が広がっている。
中小を含めて底上げができた」どう述べた。