日本建設業連合会(日建連)は13日、
ゼネコンなどの会員企業に、女性が働きやすい職場を
つくるためのマニュアルを通知した。
日建連は、建設現場で働く女性を5年で倍増させるのを目標とし、
建設現場で働く女性を「けんせつ小町」と呼んで、
働きやすい職場づくりを進めている。
マニュアルは、トイレのほか鏡つきの洗面所や
女性専用の休憩室を設けることなど、23項目を求めている。
【女性が働きやすい現場をつくるためにするべきこと】
・女性専用の仮設トイレを設ける
・鏡をそなえた洗面所を設ける
・教育活動で、セクハラを防ぐ
・休憩所を禁煙として、喫煙所を設ける
・妊産婦に対応できる病院のリストをつくり掲示する
・面談の機会をもったり、相談窓口を設けたりする
(日建連のマニュアルから)
守らなくても罰則はないが、
先進的な現場の表彰制度を検討している。
建設現場で働く女性は約10万人で、
建設業で働く人のわずか3%にとどまる。
ただ、人手不足の解消のためにも女性の活躍が不可欠になっている。
日建連のけんせつ小町委員会の則久委員長(三井住友建設会長)は、
「女性が普通に活躍できる産業にしたい」と強調した。