リクルートホールディングスが22日、
2016年3月卒業予定の大学生・大学院生に対する民間企業の「求人倍率」
(民間企業志望の就活生1人あたりの求人数)を発表した。
前年より0.12ポイント増となる推計1.73倍、4年連続の上昇になった。
業種別の求人数は、「製造業」が前年より10.8%、「流通業」が5.6%増えた。
一方、前年は求人数ほどの採用に至らなかった「建設業」は3.8%減、「金融業」は2.6%減だった。
リクルートワークス研究所の戸田主任アナリストは
「業績改善や新規出店への対応などで、採用意欲は堅調だが、採用基準は下げていない。
全体が売り手市場とは限らない」と話している。
民間企業志望の学生数は前年から横ばいの41.7万人だったが、
300人未満の中小企業を志望する学生は33%増の11万2100人と、
10年卒以降で初めて10万人を超えた。
今年から大企業の採用活動が後ろ倒しになり、
調査時期に学生がより中小に目を向けたことも背景にあるという。
調査は1〜3月、従業員5人以上の4192社と学生4392人の回答から推計した。