営業職の採用単価を3分の1に低減した、老舗企業からベンチャー企業まで活かせる、優秀な営業職を採用するための施策をご紹介します。
限られた工数や予算の中で、効率的かつ「自社にフィットする営業職」を確実に採用するには、従来の採用プロセスを見直し、ターゲットとする求職者の属性を再定義することや、過去に実施した求人広告のデータを元に戦略的なプランニングを行うことがポイントです。
本記事では、営業職採用におけるポイントや、営業職の採用施策を大きく成功させた当社お客様事例を紹介いたします。
目次
営業職採用の市況データ
営業職は、企業の成長や売上に直結する大事なポジションです。そんな営業職の採用市場については、景気や企業の採用活動、求職者の動きによって大きく変わってきます。まずは、営業職の転職市場における求人倍率のデータを見ていきましょう。
営業職 転職求人倍率データ
2024年7月の転職求人倍率は3.01倍、前年月の2.45倍となっています。
新型コロナウイルスの影響で2020年〜2021年は営業職の求人数が激減しましたが、昨年の2022年度は無事に回復傾向にあります。そして2024年度はさらに求人数が増加し、ますます営業職の採用が難しくなっています。
営業職は、他の職種と比べて常に高い求人倍率が続いています。営業の仕事は多くの業界で必要とされており、需要が途切れないためです。このような状況から、企業側としては優秀な人材を確保するのが難しく、採用競争が激化していると言えるでしょう。
営業職の採用単価の相場
営業職を採用するには、どのくらいのコストがかかるのでしょうか?これは新卒採用と中途採用で異なります。ここでは、それぞれの採用単価の相場を見ていきます。
新卒採用の営業職の平均採用単価
新卒の営業職を採用する際にかかるコストは、企業ごとに異なりますが、一般的には30万円〜50万円くらいが相場です。この金額には、求人広告費、会社説明会の費用、面接などにかかるコストが含まれます。新卒採用では選考に時間がかかることが多いため、1人あたりの採用単価も高めになることがあります。
中途採用の営業職の平均採用単価
中途採用の場合は、即戦力となる人材を採用することが期待されるため、採用単価は新卒よりも高めです。一般的には100万円程度が目安とされています。特に経験豊富で専門的なスキルを持つ営業人材を求める場合、採用単価がさらに上がることも。求人広告費や人材紹介エージェントの利用費用などが、コストの大部分を占めています。
参考記事:https://topics.type.jp/mid-career-recruitment/hiring-cost-for-sales-positions/
採用単価と採用コストの違い
採用活動を行う上で、「採用単価」と「採用コスト」という2つの言葉を耳にすることがあるかもしれません。これらは似ていますが、計算方法が異なります。
採用単価とは
「採用単価」とは、1人の応募者を採用するのにかかる費用を指します。求人広告や人材紹介会社に支払う費用、面接にかかる費用などが含まれます。つまり、採用活動に直接関わる費用のことを「採用単価」と呼びます。これをしっかりと把握することで、採用活動の効率化を図ることができるでしょう。
採用コストとは
「採用コスト」はもう少し広い意味で使われます。採用活動にかかる全ての費用を指し、採用単価に加えて、採用担当者の人件費や、新しい社員が入社した後の研修費用なども含まれます。つまり、会社全体で見た採用にかかる総合的なコストが「採用コスト」です。
採用単価と採用コストの計算方法
「採用単価」を計算するには、まず採用活動全体にかかった費用を合計し、それを採用した人数で割ります。一方、「採用コスト」はそれに加え、採用担当者の人件費や新人研修などの費用も含めたものを計算します。たとえば、全ての費用を含めた後で、1人当たりにかかる費用を割り出すのが採用コストの計算方法です。
営業職の採用が難しい理由とは
営業職の採用は、他の職種に比べても難しいと言われています。その理由にはいくつかの要素が絡んでおり、単に求人を出せば解決するものではありません。
求人広告を掲載しても応募が集まらない
営業職の求人広告を出しても、なかなか応募者が集まらないことがあります。その理由として、求人内容があまり魅力的でないことが挙げられます。たとえば、仕事内容や待遇が求職者の期待に合わないと、応募数が減ってしまいます。また、ターゲット層とのミスマッチや、企業の知名度が低い、評判が良くない場合も応募が集まりにくくなります。さらに、求人媒体の選定ミスで、求職者に適切にアプローチできていないことも一因です。
応募者が自社にフィットするか判断できない
応募者が集まっても、その人が自社に合っているかどうかを見極めるのは難しいものです。特に営業職の場合、スキルや経験はもちろん、企業文化や働き方にフィットしているかも重要なポイントです。面接だけではその判断が難しく、採用後にミスマッチが発覚することも少なくありません。また、営業職は競争が激しく、他社に優秀な人材を取られてしまうことも多いです。さらに、営業職の離職率が高いことも、採用の難しさにつながっています。
営業職採用におすすめの求人媒体
営業職の採用では、どの求人媒体を使うかが成功のカギを握ります。ここでは、営業職の募集に適した求人媒体を3つご紹介します。
doda
dodaは会員登録数800万人以上の、国内を代表する総合的な転職サイトです。幅広い業界の求人を取り扱っており、営業職の求人も多く掲載されてます。また、転職支援のサービスも充実しており、営業職の転職を希望する人に適したサイトです。
dodaの特徴: 専門性の高い若手・中堅層とのマッチング率が高い
dodaは、若手・中堅層や専門性の高い経験を持つユーザーが約800万人登録しており、国内最大級の登録者へのアプローチが可能です。営業職だけでも、IT営業、金融営業、広告営業、医療領域など、11種類の中分類があるため専門性に則した求人訴求ができます。
また会員登録者に求められるレジュメの必須入力項目が多いことから、職務経歴を正しく記入されている傾向があり、応募後の求職者情報を豊富に得ることができます。
また集客面でも、媒体の認知度だけに頼らずSEO対策を行っており、「職種名×都道府県」での検索結果の多くで1位を獲得しています。
マイナビ転職
マイナビ転職は、若手や第二新卒の転職に強みがある求人サイトです。営業職を目指す若い求職者にアプローチしたい企業には、非常に効果的です。幅広い求人が掲載されており、企業側としても柔軟に掲載プランを選べる点が魅力です。
マイナビ転職の特徴: 豊富な求人情報と充実した検索機能
マイナビ転職は、求職者に対して豊富な求人情報を提供するだけでなく、詳細な検索機能が充実しており、企業は自社に最も適した候補者を効率的に探すことができます。また、業界や職種に特化したフェアやイベントも定期的に開催されており、直接求職者と対話する機会を持つことができます。さらに、企業の魅力を伝える特集記事やインタビュー記事を掲載することで、企業のブランディングにも役立ちます。
エン転職
エン転職は、企業の雰囲気や社員のインタビューを重視した求人情報を提供しています。これにより、求職者は企業文化や働き方を深く理解することができ、ミスマッチを防ぎやすいのが特徴です。営業職の募集においても、企業の魅力をしっかり伝えられるため、質の高い応募者を集めることができます。
エン転職の特徴: 企業の「口コミ」機能による透明性
エン転職の最大の特徴は、現役社員や元社員からの口コミを掲載する「会社の口コミ」機能です。これにより、求職者は企業の実際の雰囲気や働き方を事前に把握することができ、企業に対する理解を深めたうえで応募することができます。企業側にとっても、求職者の企業理解が深まることでミスマッチを減らし、定着率を向上させる効果が期待できます。また、企業の詳細な紹介ページを作成することで、企業文化や職場の雰囲気を効果的に伝えることが可能です。
ブレイブの事例:営業職の採用単価を3分の1に改善したお客様
エリア |
東京都 |
事業内容 |
Webソリューション・Webメディア運営 |
従業員数 |
50名 |
募集職種 |
営業 |
希望する人材 |
35歳までの若年層 |
採用予定人数 |
3名 |
東京都にあるHR領域のベンチャー企業様での事例になります。こちらの企業では若年層のウェブメディア営業を募集していました。
しかし、従業員約50名の小さな会社で、採用ノウハウがなく、求人広告の営業マンに勧められるままに求人広告を掲載し、応募はあったものの、採用効果が良いのかどうか判断できずにいました。
施策と効果
BEFORE(その他媒体) |
AFTER(doda) |
効果 |
応募:37名 |
応募:102名 |
応募数 2.8倍 |
入社:0名 |
入社:3名 |
入社数 3倍 |
採用費:100万円 |
採用費:60万円 1名あたりの採用単価:20万円 |
過去に掲載していた求人媒体ごとの応募状況や最新のユーザーデータをもとに、最も有効な媒体としてdodaを提案。掲載するだけで終わることなく、週単位で成果状況をレポートで報告しながら、応募者の内容の確認、都度求人原稿の見直しをしながら採用施策を進めました。
また、これまで手が行き届いていなかった求人原稿の大幅なブラッシュアップも実施。求職者目線での求人キャッチコピーの作成、具体的な仕事内容や入社後研修内容を表現することにより、入社後のイメージを明確に持てている求職者からのエントリーを大幅に増加させることに成功しました。
結果として、その他広告媒体で37件の応募に対して入社0名という成果だったのが、dodaでは応募が102件、3名の入社という結果を得られました。中途採用の相場に対して、約3分の1ほどのコストで目標の採用数を達成することができました。
明確なデータと適切なサポートにより、効果的な採用ができるようになり、今も継続的な取り組みを行っています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
営業職の採用は、引き続き高い求人倍率が維持されることが続きます。効果的な求人広告媒体は数あれど、自社にフィットした求人媒体を見極め、適切な運用を行うことはまだまだ難しいのが現状です。
多くの採用事例をもつ代理店に相談することは、採用活動のタイパを向上させ、経営層や採用担当者様の生産性向上に大きく貢献できると考えております。
営業職採用のことで質問したい!相談したい!という企業様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。