営業職の中途採用で「即戦力」を求めても、思うように採用が進まない——。その原因は、採用ターゲットの設定やスカウトメールの内容にあるかもしれません。
弊社のお客様企業は、営業職経験者だけを採用ターゲットにしていた時期は、全く成果が出なかったものの、少しの工夫で応募数・面接数が大幅に増加、採用数も目標を上回る成果を達成しました。本記事では、その成功事例をもとに、営業職の「即戦力採用」を実現する具体的な方法を解説します。
目次
なぜ「即戦力採用」が実現できなかったのか?
業種 |
不動産・建築 / 従業員数180名 |
募集職種 | 営業職 |
採用条件 | 25歳〜35歳の営業職経験者を最低3名の採用 |
採用課題 |
応募者にターゲットの年齢と経験者が(有効応募が)そもそも少ない。 有効応募は面接で求める人物像と合わず採用に至っていない状況。 |
弊社のお客様である不動産・建築系企業では、営業職の採用において、求める経験、年齢、人物像がフィットする応募が獲得できない課題をお持ちでした。
弊社では「即戦力」の定義を再考し、お客様企業とすり合わせ、ターゲットとなる求職者像にピンポイントでアプローチする「dodaダイレクト」をご提案。
取り組んだ2つの改善施策が即戦力採用を実現
営業職の即戦力人材という、どの企業でも欲しがる人材を採用するため、弊社では2つのノウハウを活用し、広告運用を行いました。
採用ターゲットの見直しで面接数を増加
即戦力の営業職を採用する際、多くの企業が「営業経験者」に絞ってターゲット設定を行いがちです。しかし、今回の事例ではこのターゲット設定を見直し、より幅広い人材からの応募を獲得することに成功しました。
具体的には、ターゲットを「営業経験者」から「接客業経験者」にも拡大。接客業は、顧客対応力やコミュニケーション能力が求められるため、営業職にも十分な即戦力になると判断しました。
また現在の国内労働市場において、営業職で働く人は約810万人、接客業で働く人は約632万人と、ターゲットを広げることでアプローチできる人数が大幅に上昇。より多くの母集団から自社にフィットする人材を探すことができます。
スカウトメールの改善で転職意欲を刺激
「スカウトメールを送っても反応が薄い…」と感じていませんか?ターゲットの心を動かすメッセージが不足していると、どれだけ多くのメールを送っても成果は得られません。
従来のスカウトメールは「営業経験者」向けに送られていましたが、採用ターゲットを「接客業経験者」に広げたことで、メールの内容も一新。「接客業経験者が転職時に求める条件は何か?」を徹底的に分析し、関心を引くメッセージを盛り込みました。
その中でも特に効果的だったのが、「家族や友人との時間が確保しやすい働き方」や「接客スキルを活かせる営業職」という訴求ポイントです。これにより、仕事とプライベートの両立を望む接客業経験者の共感を得ることに成功しました。
採用成功の要因は「ターゲットの見直し」と「スカウトメール」の合わせ技
結果 |
応募/38名 面接/24名 採用/4名 |
結果として、12週間で700通のスカウトメールを送信し、応募、面接の増加、さらには目標としていた3名を超える4名の即戦力人材の採用成功へとつながったのです。
スカウトメールは単なる「通知」ではなく、相手の心を動かす“営業活動”の一部。相手に響くメッセージを意識するだけで、採用の成果は大きく変わります。
まとめ:即戦力採用を成功させるには「ターゲットの見直し」と「スカウトメールの改善」がカギ
いかがでしたでしょうか?
営業職の即戦力採用を成功させるためには、「採用ターゲットの見直し」と「スカウトメールの改善」が大きなカギとなります。もし採用の課題を感じているのであれば、自社で定義している「求める人物像」「求める経験」などを改めて見直し、採用手法やアプローチを変化させることで大きく成果が変わります。
弊社では様々な業界、職種の採用を成功させたコンサルタントが、お客様の採用課題に合わせ、最適なプランニングを実施、ご提案させていただきますので、ぜひ一度お問い合わせください!