東京商工リサーチ(TSR)が8日、
2015年度上半期(4〜9月)の倒産件数(負債額1000万円以上)を発表し、
前年同期比13.1%減の4388件となった。
年度上半期としては7年連続で減少し、1990年度に次ぐ25年ぶりの低水準。
金融機関が中小企業の返済期限の延長要請に応じていることや、
景気の底上げが倒産の減少につながった。
負債総額は3.1%増の9362億5700万円。
負債額100億円以上の比較的大きな倒産が8件と
前年同期(3件)より多かったことが影響した。
業種別では、建設業が846件と年度上半期としては
25年ぶりに1000件を下回るなど、全業種が減少。
地域別では全国9地域のうち、九州を除く8地域が前年同期を下回った。
九州は高齢者福祉・介護事業などのサービス業や、建材など卸売業での増加が目立った。
東京都内企業の倒産件数は881件で、
平成2年度(648件)以降、25年ぶりに1千件を下回った。
一方、負債総額は前年同期比約4割増の約3519億円と大きく膨らんだ。